ここまでやってこの工賃だということをご理解いただけると嬉しいです。

 

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。

 

以前一度触れましたが、弊社の作業の流れが変わりましたので、修正含めての加筆投稿です。

 

弊社での部品交換のタイミングと、考え方、お見積もり、作業修正についてお話しさせていただきます。

 

お申し込み前、事前によくご質問いただくのが、

「だいたいの金額を教えてもらえますか?」という趣旨のご質問です。

弊社では、リールの状態だけをお伺いしての概算見積もりは行なっておりません。

正直、それがわかるならもう少し商売も楽です(笑)

 

また、実際のリールを拝見して、から回し程度の動作確認での概算見積もりも行なっておりません。

メーカーさんではお客さんからご要望があれば、分解前に概算見積もりを出されることが多いです。

ただ、分解前に予測を立てての部品金額を加算していきますので、「これだけ交換すれば大丈夫だろう」という見積もりになるため、どうしても金額は高くなりがちです。また、見積もり金額に賛同して作業進めてもらったら、他の不具合が見つかり、さらに高額になったり、予算オーバーでしっかり修理されずに戻ってくることも多いようです。

弊社でも「メーカーに見積もり出したら、高いからオタクで安くできる?」なんてお問い合わせもありますが、「絶対に安くできるとは言い切れません」とお答えしています。

 

弊社ではそんな理由から、金額計算は分解検証後の計算とさせていただいております。

お見積もり後のキャンセルは可能です。キャンセル可能ですが、分解作業をしますので、工賃だけは必ず発生します。

金額によっては完全に作業をして欲しくないというお考えのお客様は、弊社へのご依頼は避けていただいた方がよろしいかと存じます。メーカーに見積もりを出せば、キャンセルは見積もり手数料を取られますが、最低限の費用でキャンセルが可能ですので。。。。

 

作業に取り掛かりますと、ひとまず全分解して、上の写真のようにバラバラにします。

ギヤや洗浄可能な部品は、全て超音波洗浄します。

弊社では、ベアリングは消耗品という考え前提で作業をしております。ですので、常時リール用のベアリングは各サイズ在庫をしています。ベアリングはベアリングチェックツールを使い、ゴロゴロしていないか、異音は出ていないかをチェックし、該当するものは一旦強制的に交換します。

良し悪しが微妙な場合は、一旦脱脂洗浄し再度オイルアップしてフィーリングを確認します。中のボールが磨耗していない場合は、この作業でベアリングのフィーリングが復活することもあります。洗浄が終わったら、グリスアップ、オイルアップ、ベアリング交換、部品の組み付けを行い、ひとまず動作確認を行います。

この時点で、動作OKでしたら基本的に作業は完了です。

ここまでの工程、ほとんどのリールが1時間以内に終わります。

ここで初めて見積もり金額が出る形となり、お客様へ金額確認をさせていただきます。

ご予算が合わない場合は、交換したベアリングを戻す作業もすることがあります。この場合の追加費用はかかりませんが、作業後の動作保証はできません。

といっても、まず「戻してください」と言うお客様は、ほとんどいらっしゃいませんけど。。。。(過去数名いらっしゃいました)

 

リールの不具合の原因は、80%以上がベアリング不良といっても過言ではありません。

ベアリング不良+ギヤ不良、その他の部品不良と言うことはよくありますが、ベアリングが全部OKでギヤだけ磨耗という例は、今までのところ実例がありません。

ですので、弊社では分解した時に悪いベアリングは交換して、リールがどのようになったかによってお客様にご相談という流れで作業をしております。

この方がフィーリングの良し悪しを確実に把握できますし、ベアリング交換でOKであればその時点でお返しできる状態になるので、作業の時間短縮にもなります。

 

問題なのは、ベアリング交換をしてもフィーリングが良くならない、不具合が治らない場合です。

ギヤ不良、ワンウエイクラッチ不良、状況によっては他の部品の不具合が色々なパターンで絡み合って来ます。

分解時、実はこれらの不具合はだいたい把握できることが多いのですが、実際には組んでみないとなんとも。。。だとか、どこまで妥協できるかどうかのニュアンスも、一旦組み込んで動作テストしないとわからないのです。

動作テスト後、確実に不具合のある部品をピックアップし、料金を計算し、お客様へご相談という流れになります。

この時点でご了承いただけたら、初めてメーカーへの部品手配となります。

 

金額が合わない場合は、部品手配せずお返しすることも可能です。

また、ギヤの磨耗が大きく、ベアリング交換した状態でもフィーリングがかなり悪い場合は、一旦交換したベアリングを全て戻してお返しすることもあります。

規定の工賃だけは100%発生しますが、ベアリングを戻す作業の手数料などはいただいておりません。

 

基本工賃はメーカーより高めに設定しておりますが、ここまでの作業を含んでの工賃設定です。考え方によってはお安いのでは?と思います(笑)

 

金額が判明するまでお時間はかかりますが、症状と金額がはっきりするので、お客様もご納得の上での作業を進行できるのです。

 

 

 

リールメンテナンスドットコム 内田