年: 2017年
みなさんこんばんは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
シマノのソアレで、「カエルの鳴き声がする」「ケロケロ、ゲロゲロ音がする」というご意見をいただくことがあります。
本日も1台、13ソアレの作業の予定があったので、確認してみるとやはりケロケロ鳴いています。
これは全く不具合ではなく、構造上の仕方がない機械音で、調整やオーバーホールでは修正できません。
こちらのリールは、ベアリング不良2個ほどありましたが、大きな問題や不具合はありませんでした。

また、ソアレの改造でこの写真のウォームシャフト部分の改造のご相談があります。
プラスチックのカラーをベアリングにし、シャフトピンもベアリング仕様にするという改造。
弊社ではこの改造はお断りしております。実際、過去にお客様と協力して調整したことがありますが、ベアリングにより感度が上がり、逆にウォームシャフトのノイズをたくさん拾ってしまい、かなり悪いフィーリングになってしまいます。
実際、挑戦されてブログでアップなどされておられる方もいらっしゃいますが、そのほとんどが失敗。。。。
やはりある程度のところは設計通りが一番いいようですね。
リールメンテナンスドットコム 内田
みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
「オシアジガーのスプールベアリングを自分で外せないんですが、そちらでは交換可能ですか?」というご相談を受けることがあります。
弊社では、特殊工具を所持しておりますので、写真のように交換が可能です。(写真は旧オシアジガーNR1500P)
旧オシアジガー、11オシアジガー、現行オシアジガー全て対応可能です。
オシアジガーを使っていてゴリゴリし始めたということで、ギヤの破損を心配されるユーザーさんも多いですが、よほどの負荷がかかったりしない限りはギヤは大丈夫です。ほとんどが複数のベアリング磨耗によるもので、スプールフリーにも、巻き心地にも影響するのがこのスプールベアリングなので、回転が微妙だったりザラザラしていたら即交換がおすすめです。
※弊社でオーバーホールを受けていただく際の専用工具ですので、貸し出しは行っておりません。
また、ご自分である程度作業される方へは、スプールだけ送っていただければその部分のみの交換も可能です。
オシアジガーで通常オーバーホール工賃5,800円(税別)+不具合部品代実費のところ、スプールベアリング交換のみの場合は、2,500円(税別)+ベアリング代となります。
本体で送っていただいた場合は、最初からの分解が必要ですので、オーバーホールでの受付となります。あくまでスプールのみでおっていただいた場合の料金です。
ベアリングは弊社オリジナルの超高耐食の防錆ベアリングを常備しております。ヘッジホッグさんにもありません。純正よりサビに強いです!
1個1,100円(税別)です。ベアリング単品の販売はできませんのでご了承ください。
リールメンテナンスドットコム 内田
みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、弊社ではスタジオオーシャンマーク様のピットインサービスのお手伝いをさせていただいております。
ブルーヘブン、オーシャングリップ、スプールのオーバーホールをさせていただいております。
これらの製品についてはお仕事の関係上、弊社へ直接お問い合わせいただいても、作業を受付できません。
スタジオオーシャンマーク製品のアフターサービスお申し込みは、こちらで確認ができます。
以前は、ショップさん経由などでアフターサービスの受付を行なっていたのですが、
ブルーヘブンの一部機種及び諸条件対応に限り、定額料金で、直接発送で受付可能な新しいサービスがスタートしました。
詳しくは、ブルーヘブンOHシャトルサービスをご覧ください。
小さな中古釣具店のサービスの一部で始めた弊社でしたが、一般のお客様からのご依頼はもちろん、近年、弊社の整備技術を認めていただけるようになり、国内のカスタムメーカーのアフターサービスや、海外リールの販売代理店のアフターサービスを任せていただけるまでに成長いたしました。
スタジオオーシャンマークさんとの提携作業もそのうちの一つです。
全てのジャンルのリールをお任せいただけますが、特にオフショアで使うリールや、レバードラグのリールの知識は、他社さんにはないものがあると自負しております。
オーバーホールご依頼の検討材料の一つとしてお考えいただけますと幸いです。
リールメンテナンスドットコム 内田
みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
・自分でも出来るはずだからちょっとオーバーホールにも挑戦してみよう。
・メーカーや業者に出すなんてもったいないから、自分でオーバーホールしてみよう。
・機械いじりは得意だから、リールだって問題ない!
という感じで、リールのオーバーホール作業に挑戦されるチャレンジャーはたくさんいらっしゃるようで。。。。。。
毎月、5〜6台は、バラバラのままのリールが送られてきます!
分解した時の写真を撮り忘れて申し訳ないのですが、今回上の写真 01ステラSW4000PGは、組み込まれてひとまず可動する状態で送られてきました。
今回のユーザーさんは、ある程度は知識をお持ちのようで、「分解とオーバーホールは出来たんだけど、組み込む時どうやらシムの位置や部品の向きがあっていないのか、オシレートするとノイズが出るんです。」とのこと。
厄介なのは、01ステラSWシリーズは、メーカーの部品生産終了機種であることです。
ただの組み込みミスで済めばいいのですが、オシレートギヤやオシレートピンが磨耗していたり、ユーザーさんのミスで必要な部品を無くしておられるかもしれません。
作業前に、ユーザーさんに、最悪の場合は修復できないかもしれない、検査費用は頂戴する旨ご了承いただき、作業を進めました。
結果、ピニオンギヤとベアリングを抑えるプレートのはめ込み位置のミス、オシレートギヤ付近のシム調整ミス、ピニオンギヤへの余分なシムはめ込み、などが原因で今回の不具合が起きていたようで、組み直しでバッチリ不具合は修復できました!
不具合箇所が修復できましたので、他に悪かったベアリングも交換し、お預かり前より格段にフィーリングがよくなり、ユーザーさんのご心配の不具合も解消できました!
リールメンテナンスドットコムでは、メーカーの生産終了という理由でオーバーホールを受け付けてもらえないリールの作業も、「条件付き」ではありますが、作業可能です。
こちらをご参照いただき、ご不明な部分は事前に必ずお問い合わせをお願いいたします。
リールメンテナンスドットコム 内田
みなさんこんばんは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
本日も多数のお問い合わせをいただきましてありがとうございます。
時々お客様より、「スプールもクリーニングしてもらえるんですか?」とご意見いただくことがありますが、
弊社のオーバーホールは、全部品の分解、洗浄、グリスアップ、調整まで含んだ作業がセットです。スプールももちろんクリーニングいたします。
そして、バラバラになった部品の内、洗浄可能な部品は全て洗浄します。
弊社では業務用の超音波洗浄機を使用しています。メガネ用のクリーナーとはレベルが違いますよ!(笑
ベアリングも全てチェックツールで回転チェック。フィーリングが微妙なものは、一旦脱脂洗浄します。
一般のユーザーさんは外でやりましょう。
脱脂洗浄したベアリングはベアリング専用オイルを注油し、使えるように回復したら採用ですが、
ゴロゴロするようだったら、交換です。何でもかんでも交換している訳ではありません。チェックして完全にダメなものだけ交換しています。
ベアリングは消耗品ですので、弊社の作業上では、不具合ベアリングは一旦交換して、オーバーホール、組み込みを行います。
組み込みテスト後、フィーリングに問題なければそこで完成!
ゴロ感や不具合があるようでしたら、部品を検証し、費用を見積もります。そして、お客様へ価格と金額を確認させていただいた上でメーカーへ発注します。
必要最低限の部品交換で済むように、少し面倒ですがこのような流れで作業を進めています。
リールメンテナンスドットコム 内田雅和
スピニングリールを使っていて、「しゃくったりした時に、カチャカチャと音がする」という事例です。
大型スピニングでも小型スピニングでも同じようにあります。これはメインギヤのスラスト方向の遊びが原因です。いわゆる「クリアランス」というものです。
この遊びは必ず必要で、車のハンドルに遊びがあるのと同じようなものです。(構造的・理論的にいうと厳密には違います)
この遊びは、クリアランス調整で詰めたり開けたりすることができます。
クリアランス調整が必要なのは、ベアリングやギヤが入っている部品、つまりボディやベアリングといった部品に部品公差という差が生じるためです。(部品公差については、検索などでお調べください。)
1ミリ以下の誤差ですが、人間の感覚はこのわずかな隙間を感じることができますし、隙間の詰め方でギヤのノイズがダイレクトに手元に伝わってしまうこともあります。

弊社では、オーバーホール時、ベアリング交換を行い、ギヤのクリアランスが良くない時は、必ずクリアランス調整を行なっております。特に別途費用は頂戴しておりません。
では、あなたのリールのクリアランスが「正常」なのか「異常」なのかを判断するには、どうすればいいのでしょうか。
以下を基準に考えていただくといいかと思います。
弊社オーバーホールで修復可能な場合があります。
弊社へご依頼いただく場合は、あなたのリールのクリアランスが正常かどうかの検査を含めて作業を行います。

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
やるやると言ってなかなか完成せずに早や2年。。。。 本日やっとホームページのリニューアル完成しました! 現在の納期がトップページに表示されるようになったり、皆様からよくお伺いするリールの「お悩み事例」を掲載したりと、 リールのオーバーホール、メンテナンスをご検討のお客様に少しでも多くの役立つ情報を発信していきたいと思います。
リニューアルにあたり、ホームページのデータの浸透がネット上にいきわたるのに少しお時間がかかります。 全国どこからでも、日曜日あたりには全ての浸透がされると思います。 リニューアル直後は若干ご迷惑をおかけするかもしれませんがご了承くださいませ。
データが見れないなどのご不便ありましたら、どうぞお気軽にお電話でお問い合わせくださいませ。
リールメンテナンスドットコム 内田雅和 及びスタッフ一同
国内2大メーカーどちらにもある事例です。ほぼ毎日最低1件はこの問い合わせがあります。
使用前の購入当初から違和感があり、使っていればおさまるかなと思ったら、一向に良くならないとご意見をいただいたり、通信販売で買ったんだけど、新品でこんなフィーリングなの?というご質問を受けることがあります。また、最近ではエリアトラウトや、メバリング、アジングなどいわゆるフィネスの釣りをされるユーザーさんが増加し、そのような釣りジャンルに限って特に違和感を訴えられるケースが増えてきています。
使用過程でだんだんゴロ感や違和感、異音が出てきた場合は、使用過程での塩がみ、部品磨耗による不具合だと考えられますが、新品購入間もない状態での違和感やノイズ、異音を訴えておられるリールを検査してみると、ほとんど「問題なし」との結果になることが多いです。これらの事例はメーカー製造上の許容範囲内のノイズや違和感であり、不具合ではありませんので、弊社へオーバーホールや調整をご依頼いただいても、修復はできません。弊社ではよくこのような説明をさせていただきます。
「神経質ですね」とは片付けたくありません。繊細な釣りをすれば、リールの機械ノイズがアジのあたりに勘違いしてしまうこともあります。ただ残念なことに万人にとって、全くノイズの出ない完璧なリールはこの世に存在しませんし、これからも作ることは不可能だと思います。リールの機能を向上させ、フィーリング向上を目指してきたのもメーカーですが、ユーザーの求めるフィーリングがあまりにも高くなりすぎ、求めるクオリテイが人間の感覚に非常に近くなりすぎたこともこれらの原因だと思います。
リールは精密機械でありながら、所詮は機械ものです。ある程度の限界があることを知る、このリールはどのようなフィーリングが限界なのかということを理解し、それを踏まえた上でのタックル選び、タックルセッティングをしていくのが、今からのアングラーに求められることだと感じています。
どうしても不安だ、わからない、判断できないというお客様には、「定期的なオーバーホールを兼ねての検査」ということでご依頼いただければ、きちんと検証してご説明させていただいております。
国内釣具メーカーのほとんどが、部品生産および保有期限を製品の販売終了後の6年前後に設定しています。後継機種が出なかったり、互換部品だけ残すといった場合に稀に古い機種でも部品がある場合がありますが、ほとんどの場合が販売終了後の6年を基準に生産終了します。
部品生産が終了したリールは、リールが正常に動く状態であっても、メーカーではオーバーホールや修理作業を受け付けてもらえません。
弊社では、古い機種でも現状の動作に問題がなければ、オーバーホールの受付可能です。ただし、作業をしてみて不具合箇所や部品が見つかることもあります。

リールメンテナンスドットコムでの古い機種の受付条件
この2点を条件に、作業受付可能です。
※生産終了している機種でも、互換部品が存在することがあります。詳しくはお問い合わせください。
国内2大メーカーの部品がまだあるかどうかは、以下リンクで調査可能です。
シマノ
グローブライド(スポーツライフプラネッツ)
メーカーや他社にオーバーホールの作業を依頼して帰ってきたけど、どうも仕上がりに納得できないというご意見もよくいただきます。
特にメーカーのオーバーホール後にこの傾向が多いようです。
原因としては、
というのが一番の原因です。
メーカーさんのミスではなく、「予算上限」という足かせがあることによる、メーカーさんとユーザーさんの情報の行き違いによるものです。

例えばこのような流れです。
あなたにもお心当たりありませんか?
弊社ユーザさんからは、「メーカーは技術力がない」「メーカーは手を抜いている」というご意見を頂戴することがありますが、決してそのようなことはなく、ほとんどが予算上限を決めた依頼でこのようなケースになることが多いのです。メーカーだって仕方がないんです。
弊社では、予算上限内での作業は承っておりません。これはかかる金額は全て請求しますよというボッタクリ業者の意味ではありません。
弊社での作業の基本は、フルオーバーホール作業+不具合ベアリングはできるだけ交換、というのが前提で作業をしますが、作業途中でギヤ磨耗やその他不具合が見つかった場合は、必ずお客様へご予算や作業内容、「ここをこのように交換しないと、このような症状になる」というご説明をし、ユーザーさんが納得いただいた上で、部品手配と作業を行うようにしております。
ご説明段階で、予算が合わなければ、部品手配はしませんし、交換もいたしません。その代わり不具合は完全解消出来ずにお戻ししなくてはならなくなりますが、この時点でユーザーさんご納得の上での作業中止、お戻しですので、「予算が厳しいから我慢して使おう」というお気持ちに素直になっていただくことが出来るのです。
また、逆に金額を理解した上での追加部品手配、作業調整ですので、「帰ってきたらとんでもない予算だった」ではなく、「予算はかかったが、キッチリ不具合が修復できた」という結果にもつながるのです。