整備日誌

臨時休業のお知らせ

2017.10.07

 


10月7日(土)は、釣行のため臨時休業とさせていただきます。
大変恐れ入りますが、メールで頂戴したお問い合わせには7日(日)以降に随時対応させていただきます。
お電話でお問い合わせのお客様は恐れ入りますが、同じく7日(日)以降に再度お問い合わせをお願いいたします。


フリクションリング劣化だけではなかった!

2017.10.06

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。

 

シマノのリール、特に2004年より前のリールに多いのですが、「久しぶりに使ったら、回転できないくらい重くなっている」「ゴムが挟まったように重たい」「回転枠の下から黒い物体が出てきて、回転が悪くなっている」と言うご相談をよく受けます。
これは、ベールを起こした時に回転枠が回らないようにブレーキをかける役目の部品、俗に言うフリクションリングの劣化・加水分解による回転阻害が原因であることが非常に多いです。(稀に違う部分の不具合である場合もあります)

 

回転枠を外したらこんな感じです。

 

 

 

年式の古い機種で、部品生産終了しているものは、部品が手配できませんので、「交換」は不可能なのですが、この劣化したフリクションリングを取り外してクリーニングすれば、回転は元どおりスムーズになります。

フリクションリングがないとハンドルを回した時にブレーキにならず、ベールがストッパーまで回転しベールをおこしにくくなります。

フリクションリングがないことにより、通常使用に問題はありませんが、キャスト後のベールを起こす作業をマニュアル(指でベールを起こす)で使用する分には全く問題なしです。
ジギングなんかだと特に問題ないですね。

 

 

例外で、01ステラSWシリーズ互換 8000番、6000番、20000番(10000番)のフリクションリングは、メーカーから大量に在庫として仕入れていますので、対応可能です。

詳しくはお問い合わせください。

フリクションリングの在庫はなくなりました。

 

同じような症状でお問い合わせいただいた場合は、まずフリクションリングを疑うのですが、ここ1〜2週間でまた違う例がありました。

機種は07ステラ。

こちらもすでに部品生産終了機種なのですが、この機種のフリクションリングは、素材と機能が違うので、あまり劣化したり引っかかることが少ないのですが、

お客様ご了承のうえで作業を進めると。。。

 

 

写真の下の部分、回転枠の飾り枠の内側の爪が折れて、中で遊んでコロコロし、回転を阻害してました。

1〜2週間で2県続きましたので、今後も結構出てくる可能性があるのかなと。。。

これに関しても、部品交換はできませんが、あくまで装飾部品であり、またネジできちんと止まっていますので外れたりガタガタすることはありません。

 

生産終了機種でも、このように状況が修復できることもあります。

あくまで分解してから判明することなので、ご依頼にはリスクがあるとこと、分解検証には工賃がかかりますので、ご了承のうえお申し込みをお願いします。

お持ちの古い機種が修復できるかどうかは、私どもとしても実物を拝見しないとなんともと言うのが正直なところですが、

ある程度の症状はお電話やメールでも予測を立てることができます。「全く無理です」とうことであれば、検査で送っていただくリスクも無くなりますので、

ひとまずはリールの年式機種と症状を事前に詳しくお聞かせください。

 

 

リールメンテナンスドットコム 内田

 
 

ソアレから出るカエルの鳴き声!

2017.10.04

みなさんこんばんは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
シマノのソアレで、「カエルの鳴き声がする」「ケロケロ、ゲロゲロ音がする」というご意見をいただくことがあります。

本日も1台、13ソアレの作業の予定があったので、確認してみるとやはりケロケロ鳴いています。
これは全く不具合ではなく、構造上の仕方がない機械音で、調整やオーバーホールでは修正できません。

 

こちらのリールは、ベアリング不良2個ほどありましたが、大きな問題や不具合はありませんでした。

 


また、ソアレの改造でこの写真のウォームシャフト部分の改造のご相談があります。

プラスチックのカラーをベアリングにし、シャフトピンもベアリング仕様にするという改造。

弊社ではこの改造はお断りしております。実際、過去にお客様と協力して調整したことがありますが、ベアリングにより感度が上がり、逆にウォームシャフトのノイズをたくさん拾ってしまい、かなり悪いフィーリングになってしまいます。

実際、挑戦されてブログでアップなどされておられる方もいらっしゃいますが、そのほとんどが失敗。。。。
やはりある程度のところは設計通りが一番いいようですね。

リールメンテナンスドットコム 内田

オシアジガーのスプールベアリング

2017.10.03

 

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
「オシアジガーのスプールベアリングを自分で外せないんですが、そちらでは交換可能ですか?」というご相談を受けることがあります。
弊社では、特殊工具を所持しておりますので、写真のように交換が可能です。(写真は旧オシアジガーNR1500P)
旧オシアジガー、11オシアジガー、現行オシアジガー全て対応可能です。
オシアジガーを使っていてゴリゴリし始めたということで、ギヤの破損を心配されるユーザーさんも多いですが、よほどの負荷がかかったりしない限りはギヤは大丈夫です。ほとんどが複数のベアリング磨耗によるもので、スプールフリーにも、巻き心地にも影響するのがこのスプールベアリングなので、回転が微妙だったりザラザラしていたら即交換がおすすめです。

※弊社でオーバーホールを受けていただく際の専用工具ですので、貸し出しは行っておりません。
また、ご自分である程度作業される方へは、スプールだけ送っていただければその部分のみの交換も可能です。

オシアジガーで通常オーバーホール工賃5,800円(税別)+不具合部品代実費のところ、スプールベアリング交換のみの場合は、2,500円(税別)+ベアリング代となります。
本体で送っていただいた場合は、最初からの分解が必要ですので、オーバーホールでの受付となります。あくまでスプールのみでおっていただいた場合の料金です。

ベアリングは弊社オリジナルの超高耐食の防錆ベアリングを常備しております。ヘッジホッグさんにもありません。純正よりサビに強いです!

1個1,100円(税別)です。ベアリング単品の販売はできませんのでご了承ください。

 

リールメンテナンスドットコム 内田

カスタムメーカーのお手伝いもさせていただいております。

2017.10.02

 

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、弊社ではスタジオオーシャンマーク様のピットインサービスのお手伝いをさせていただいております。
ブルーヘブン、オーシャングリップ、スプールのオーバーホールをさせていただいております。
これらの製品についてはお仕事の関係上、弊社へ直接お問い合わせいただいても、作業を受付できません。

スタジオオーシャンマーク製品のアフターサービスお申し込みは、こちらで確認ができます。

以前は、ショップさん経由などでアフターサービスの受付を行なっていたのですが、
ブルーヘブンの一部機種及び諸条件対応に限り、定額料金で、直接発送で受付可能な新しいサービスがスタートしました。
詳しくは、ブルーヘブンOHシャトルサービスをご覧ください。

小さな中古釣具店のサービスの一部で始めた弊社でしたが、一般のお客様からのご依頼はもちろん、近年、弊社の整備技術を認めていただけるようになり、国内のカスタムメーカーのアフターサービスや、海外リールの販売代理店のアフターサービスを任せていただけるまでに成長いたしました。
スタジオオーシャンマークさんとの提携作業もそのうちの一つです。
全てのジャンルのリールをお任せいただけますが、特にオフショアで使うリールや、レバードラグのリールの知識は、他社さんにはないものがあると自負しております。
オーバーホールご依頼の検討材料の一つとしてお考えいただけますと幸いです。

リールメンテナンスドットコム 内田

自分で分解したら元に戻せなくなった

2017.10.01

 

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。

 

・自分でも出来るはずだからちょっとオーバーホールにも挑戦してみよう。

・メーカーや業者に出すなんてもったいないから、自分でオーバーホールしてみよう。

・機械いじりは得意だから、リールだって問題ない!

 

という感じで、リールのオーバーホール作業に挑戦されるチャレンジャーはたくさんいらっしゃるようで。。。。。。

 

毎月、5〜6台は、バラバラのままのリールが送られてきます!

 

分解した時の写真を撮り忘れて申し訳ないのですが、今回上の写真 01ステラSW4000PGは、組み込まれてひとまず可動する状態で送られてきました。

今回のユーザーさんは、ある程度は知識をお持ちのようで、「分解とオーバーホールは出来たんだけど、組み込む時どうやらシムの位置や部品の向きがあっていないのか、オシレートするとノイズが出るんです。」とのこと。

厄介なのは、01ステラSWシリーズは、メーカーの部品生産終了機種であることです。

ただの組み込みミスで済めばいいのですが、オシレートギヤやオシレートピンが磨耗していたり、ユーザーさんのミスで必要な部品を無くしておられるかもしれません。

作業前に、ユーザーさんに、最悪の場合は修復できないかもしれない、検査費用は頂戴する旨ご了承いただき、作業を進めました。

 

結果、ピニオンギヤとベアリングを抑えるプレートのはめ込み位置のミス、オシレートギヤ付近のシム調整ミス、ピニオンギヤへの余分なシムはめ込み、などが原因で今回の不具合が起きていたようで、組み直しでバッチリ不具合は修復できました!

不具合箇所が修復できましたので、他に悪かったベアリングも交換し、お預かり前より格段にフィーリングがよくなり、ユーザーさんのご心配の不具合も解消できました!

 

リールメンテナンスドットコムでは、メーカーの生産終了という理由でオーバーホールを受け付けてもらえないリールの作業も、「条件付き」ではありますが、作業可能です。

こちらをご参照いただき、ご不明な部分は事前に必ずお問い合わせをお願いいたします。

 

リールメンテナンスドットコム 内田

 

完全分解、全洗浄のフルオーバーホールが基本です。

2017.09.30

みなさんこんばんは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
本日も多数のお問い合わせをいただきましてありがとうございます。

 

時々お客様より、「スプールもクリーニングしてもらえるんですか?」とご意見いただくことがありますが、

弊社のオーバーホールは、全部品の分解、洗浄、グリスアップ、調整まで含んだ作業がセットです。スプールももちろんクリーニングいたします。

 

 

そして、バラバラになった部品の内、洗浄可能な部品は全て洗浄します。

弊社では業務用の超音波洗浄機を使用しています。メガネ用のクリーナーとはレベルが違いますよ!(笑

 

 

ベアリングも全てチェックツールで回転チェック。フィーリングが微妙なものは、一旦脱脂洗浄します。

一般のユーザーさんは外でやりましょう。

 

 

脱脂洗浄したベアリングはベアリング専用オイルを注油し、使えるように回復したら採用ですが、

ゴロゴロするようだったら、交換です。何でもかんでも交換している訳ではありません。チェックして完全にダメなものだけ交換しています。

 

 

 

ベアリングは消耗品ですので、弊社の作業上では、不具合ベアリングは一旦交換して、オーバーホール、組み込みを行います。

組み込みテスト後、フィーリングに問題なければそこで完成!

ゴロ感や不具合があるようでしたら、部品を検証し、費用を見積もります。そして、お客様へ価格と金額を確認させていただいた上でメーカーへ発注します。

必要最低限の部品交換で済むように、少し面倒ですがこのような流れで作業を進めています。

 

リールメンテナンスドットコム 内田雅和

ホームページリニューアルしました!

2017.09.29

リニューアルしました

 

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。

やるやると言ってなかなか完成せずに早や2年。。。。 本日やっとホームページのリニューアル完成しました! 現在の納期がトップページに表示されるようになったり、皆様からよくお伺いするリールの「お悩み事例」を掲載したりと、 リールのオーバーホール、メンテナンスをご検討のお客様に少しでも多くの役立つ情報を発信していきたいと思います。

リニューアルにあたり、ホームページのデータの浸透がネット上にいきわたるのに少しお時間がかかります。 全国どこからでも、日曜日あたりには全ての浸透がされると思います。 リニューアル直後は若干ご迷惑をおかけするかもしれませんがご了承くださいませ。

データが見れないなどのご不便ありましたら、どうぞお気軽にお電話でお問い合わせくださいませ。

 

リールメンテナンスドットコム 内田雅和 及びスタッフ一同

テキストのコピーはできません。